インターネットへの同時接続について

本スレでこの話を続けるのは気がひけるので、こちらにて・・・。

約款うんぬんの話は、結局内容を確認するしかない、という話になってしまうのですが、それではあまりにも究極的に過ぎるので、何故好ましい事ではないか、を説明してみます。

これは、複数台の端末を接続する、という仕組みを整理していく中で、明らかになるのではないかと思います。

まず最初に、私の完全な説明不足があったのですが、みなさんの言う「モデム」が「ルーター機能内蔵」であれば、その下にHUBを入れても全く問題ありません(*1)

基本的に、ISPの契約1つにつき1つのセッションが割り当てられます。
セッション、何だそりゃ?という方は、グローバルIPが割り当てられる、という事とイコールだと考えてください(*2)
グローバルIPアドレスって何?といわれるとキツイのですが、ここで必要な理解は、インターネットに接続する為に必要な限られた資源だという事だけです。

もう少し具体的に説明してみます。
一般的な家庭のインターネット接続環境は、概ね次の2つの内、どちらかのパターンになると思います。

 # 下図のモデムはあくまでも、ルーター機能がないモデムです。
 # ルーター機能があるモデムは「物理的に1つである」というだけであって、
 # 実質的には、モデム+ルーターの2台である、という解釈をして下さい。
 #
 # ちなみに便宜上、パソコンをPCと表現しています。PS2などもPCと同じ位置になります。

[1台のPCしかインターネットを使わない場合]

+--------+
| 終端 |
+--------+
  |
+----------+
| モデム |
+----------+
  |
+----------+
|  PC  |
+----------+


インターネットの世界から見ると、こういうシンプルな内容になります。

  --------------------
  | 巷のWebサーバー等 |
  --------------------
   |
 @@@@@@@@   -------
@ WWW(ISP経由) @----| PC |
 @@@@@@@@   -------


ISPとのやりとり(通信)をPCが直接行う事により、インターネットにアクセスします。


[複数台のPCでインターネットを使いたい場合]

+--------+
| 終端 |
+--------+
  |
+----------+
| モデム |
+----------+
  |
+----------------+
|  BBR   |
+----------------+
  :    :
+------+ +------+
| PC | | PC |
+------+ +------+


インターネットの世界から見ると、こういう内容になります。

  --------------------
  | 巷のWebサーバー等 |
  --------------------
   |           → 家庭内LAN
 @@@@@@@@   --------   --------
@ WWW(ISP経由) @----| BBR |.....| PC |
 @@@@@@@@   -------- :  -------
                 :
                 :  -------
                 :...| PC |
                 :  -------


ISPとの通信をBBRが行い、PCはインターネットアクセスをBBRに代行してもらいます。
いわゆる、NAT変換というやつです。

余談になりますが、この環境でオンゲーやる時はポートフォワードとかNAT変換と言われる設定を、BBR側にしてやらないといけない事が多いです。(エンドユーザー側からすれば、面倒かつ敷居が高いので、オンゲーメーカー側も技術的にやらなくても良い方向に持っていこうとはする)





ここで注目すべき点は、ISP側から見ると、どちらの構成でも相手にする機器は「1つ」だという事です。
相手がPCかBBRかという機器の違いだけで、その配下にPCが複数台繋がっているかは、ISPにすれば知ったことじゃない(*3)という事になります。
少しややこしい言い方をすると、どちらのパターンでも「セッション維持の為に負担するサーバーリソースは同じ」であり、「ISP側が直接通信をしているのは1台のみ」です。

つまり、ここまでのパターンでは、実質的に1つの接続しか行っていませんので、全く問題ありません。
そして、ここからが本題です。
以下のような繋ぎ方をした時は、問題になる可能性があります


[複数台のPCでインターネットを使いたい場合2(問題があるかも)]

+--------+
| 終端 |
+--------+
  |
+----------+
| モデム |
+----------+
  |
+----------------+
|  HUB(L2) | *.ルーター機能無し
+----------------+
  |    |
+------+ +------+
| PC | | PC |
+------+ +------+


インターネットの世界から見ると、こういう内容になります。

  --------------------
  | 巷のWebサーバー等 |
  --------------------
   |       → 家庭内LAN
 @@@@@@@@   --------
@ WWW(ISP経由) @----| PC |
 @@@@@@@@   ---------
       |    
       |    --------
       ┗--------| PC |
            --------


ISPとのやりとりを2台のPCが別々に行い、インターネットにアクセスします。




BBRを使う場合と異なり、ISP側から見た時、相手は「2つ」だという事になります。
つまり「接続IDを使って接続を許可するのは2台」という事になり、これを許していないISPがほとんど、という事です。

当然、ISP側からすると「セッション維持の為のサーバーリソースも2つ用意しなければならない」事になり、インフラに与える負荷も大きくなります。
1つ1つは大した事無くても、塵もつもれば・・・ですw
あと、「グローバルIPアドレスを2つ用意する必要がある」という点も重要です。
前述の通り、グローバルIPアドレスは限られた資源であり、ISPからすれば「資産」でもあります。
使われれば使われるほど、顧客を獲得できない事にも繋がります。

以上のような理由から、ISPからすると「できればやって欲しくない繋ぎ方」である事は間違いありませんので、ご注意ください。



*1. それはモデムではない、という突っ込みは置いといてw
  専門家であるはずのISPが、なぜそういう表現をするのかは謎(ーー 

*2. 一昔前は、ISP自身もプライベートアドレスで回していた事もありました。(ユーザーに社内LANを開放するイメージ)
  今はあまり聞きませんが、あるのでしょうか?? 

*3. 国道を作った政府が「利用した車の台数」を知りたければ、自発的に調べない限り分からないのと似たような事、と言えば分かりやすいでしょうか。
  実際には回線の品質保全の為、常にトラフィック量はモニタされてるでしょうけど。 
 かえって分かりにくくしてしまい、スミマセンでした。
 例えを書かない方がマシ、という良い事例なので、取消し線で残しておきますw
 バスの運転手が、いちいち乗客の数をかぞえないって感じかな?
 うーん難しいw




とまあ、中途半端な教科書調もどきの話はここまでとしてw
実際いくつか私の知っている範囲で、ISP毎の情報を書き散らしてみました。
(中にはISPのサイトを見て調べた内容も少しあります)
備忘録として書いただけなんで、信用しすぎないでください。

[全般的な話]
 各社とも「ルーター機能付きモデム」と「単純なモデム」の2種類に分かれています。
 前者であれば、どのISPでもほとんど問題なく、HUBを差すだけでOKです。
 後者は別途ブロードバンドルーターが必要です。
 見分け方は、型番が分かれば確実。
 モデム自体に接続ID、パスワードを設定した場合はルーターの可能性大です。(ブラウザで設定する場合が多い)
 フレッツ接続ツールを使った接続は、単純なモデムの可能性大。
 CATV、電力系はこのような設定が無いので、契約時の書類か型番で判断するしかない。

 ちなみにいくつかISPを当たってはみたのですが、1契約で複数接続がOKのところはありませんでした。
 真面目な話、逆に教えて欲しいです。素直な意味で。 m(_ _)m

[OCN]
 注意事項にはっきり「1契約につき、1つのグローバルIPを割り当てる」と明記されていました。
 昔、大阪で使いながら東京でも同時に接続できた事はありますw

[BIGLOBE]
 昔から2重接続のチェックが甘いw

[ODN]
 感覚として、OCNとBIGLOBEの間くらいの厳しさ・・・かな?w
 詳しくは知りません。

[ASAHIネット]
 実際に実験してみると、2重接続不可でした。複数台の利用にはBBRが必須です。
 固定IPとノーマルIPの2重接続チェックもかかるようです。
 遠隔地でもチェックがかかってるっぽい。かなり厳しい感じ。

[YahooBB(ADSL)]
 NTT系とは異なりPPPoE認証ではなくDHCPによる払い出しです。
 以下のURLを見ると、機器ごとに構成が異なるようです。
 ttps://ybb.softbank.jp/support/trouble_shoot/other/plural_ps/index.php
 モデムにルーター機能がある場合と無い場合があり、無ければ単純にHUBを入れるだけだと接続できません。

[ケイオプティコム]
 1契約につき1セッション確定。
 ISPサービスも回線と一体なので、もう1本引くか、ビジネスタイプにする必要あり。(月額20K程度)

最後に、この記事は今後、予告なく、ちょこちょこメンテするかもしれません。
こっそり直す可能性もw(爆)

いないと思いますが、専門化や詳しい方がここを見た場合、内容にケチをつけたくなる箇所があると思います。(特に用語や構成図について)
できるだけ分かりやすくするための方便も多分に含んでますので、その辺りはさりげなくスルーして頂ければ幸いです。

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